会長挨拶
日本工学会 会長就任のご挨拶


公益社団法人 日本工学会
会長 佐 藤 順 一
( (株)I H I 顧問 )


 さる1月15日の第7回理事会で、前柘植綾夫会長の後任として会長を拝命いたしました。135年の歴史を持ち、98の学協会で構成されている日本工学会の会長に就任し身の引き締まる思いです。柘植前会長が進めてこられた「社会のための工学の進展と社会への発信」、それを支える「科学技術駆動型イノベーション」の実現に向けて、尽力したいと思います。

 東日本大震災から早くも約3年が経ちました。復興も徐々にではありますが進んできています。東日本大震災が投げかけた「社会のための工学の進展と社会への発信」の問題は、今後の工学イノベーションによる社会発展を実現するための重要な課題の一つであり、それに対する努力が欠かせません。一方で、昨年からの経済政策による円高是正、株価の上昇が続いていますが、貿易収支は、原子力発電所の停止に伴う燃料の輸入により、過去に例のない大幅な赤字になっています。金融政策のみで経済は再生できるものではなく、できるだけ早く、我が国の製造業の創造的イノベーションを図り、それによる製造業の復活および活性化が喫緊の課題となっています。創造的イノベーションによる産業活性化を図るのは、個々の研究者、技術者、経営者です。これら研究者、技術者、経営者が互いに刺激し合うことで社会および工学は発展します。日本工学会の活動が会員である学協会と産業界との深い相互関係を創るのに役立たねばならないと思います。

 第5回世界工学会議(WECC2015)は来年11月末に京都で開催されます。この会議では、世界の工学の未来はどういうものか、世界の持続的発展に向けて工学はどのように貢献できるか、工学と社会はどうあるべきかが議論されます。さらに、日本での開催ということで、日本の工学イノベーションが、世界の持続的発展にどのように貢献できるかが大いに議論されると思います。会員学協会ならびに産業界のご協力のもと、WECC2015を成功に導きたいと思います。

 最後になりますが、会員皆様方の倍旧のご支援ならびにご鞭撻を承りますよう心よりお願い申し上げます。
2014年1月15日

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