平成28年度 第1回CPD協議会シンポジウム
(平成28年5月27日開催)
私たちはいま、資源エネルギー問題、気候変動問題、少子高齢化問題など、地球規模の課題解決の必要な問題に直面しています。
今回のシンポジウムでは、「グローバル時代に求められる人材」と題して、元テレビキャスターで現在NPO法人ガイアイニシアティブ代表を務められる野中ともよ氏による特別講演をいただき、CPD活動に対して以下の主旨の力強い助言を頂きました。
また、グローバル時代に求める“ビジネス創造力”のある技術者育成を目指した技術者継続教育(CPD)の先端的な推進事例を関連学協会よりご紹介いただき、議論を深めるとともに、幅広い情報共有を図りました。
開催概要
日 時:平成28年5月27日(金)13:00〜17:00
場 所:公益社団法人地盤工学会 大会議室(B1F)
主 催:公益社団法人日本工学会 CPD協議会
講演等概要
※講師等の敬称略
■司 会: 木村軍司(CPDプログラム委員会 幹事)
奥津良之(ECEプログラム委員会 幹事)
■開会挨拶: 広崎膨太郎(CPD協議会 会長)
■講 演
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特別講演 グローバル時代に求められる人材
NPO法人ガイア・イニシアティブ 代表 野中ともよ
【サマリー】
戦後70余年の、経済価値至上主義で急速に発展してきた日本社会。しかし、この20世紀型の近代合理主義社会創りのベクトルが、地球という惑星において私たちの『いのち』の存立基盤である自然(じねん)の持続可能性を毀損し始めているという事実に、まず、真摯に向き合うこと。そして、ここまで技術を高度化させ世界最大の海外資産債権国までになった日本の、優秀な技術者としての自負は、21世紀末にむけて、国際人というよりも、むしろ地球人的Globeの観点から新たな『志』を持つべきではないか。地球的問題解決へのアルゴリズムの提案である。更に、20世紀の西洋発の金融至上的経済概念とは一線を画す、新たなアジア的東洋史観的視座、並びに価値観を、皆さまに続く若者たちと共有し、主体的に国際社会にむけて情報発信していく、こうした視点こそCPD、特に日本発のCPDに望まれることなのではないか、と考えるがいかがだろうか。
- ECEプログラム最新状況とSICEプロセス塾事例
計測自動制御学会 奥津 良之
- 日本原子力学会の教育への取り組み
日本原子力学会 浜崎 学
- 資格制度「地盤品質判定士」と継続教育
地盤工学会 谷 和夫
- 電気学会CPDアンケート結果の報告
電気学会 児玉 孝亮
- IPSJ-ONE(ニコニコ動画配信で見る情報学最先端とその担い手たち)
情報処理学会 筧 捷彦
■閉会挨拶:石原 直(CPD協議会副会長)
以上
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